毎度のことですが、新しいシーズンの立ち上がりは
季節の流れとはまた別のペースで進んでいきます。
先買いを増長させたいわけではありませんが、
実際にリアルタイムになればまた店内に並ぶモノも変わりますし、
我々のような提案をする立場としては目線を先に向けつつも、
その時期や場所に応じて楽しめるようなスタイリングが出来ればと思っています。
今年度の秋冬では以前のような一発重アウターをTシャツの上から着るだけのような
シンプルなスタイルとは趣を変えて何枚かを重ね合わせてつくるスタイルを考えています。
今日のブログでは二回に分けて、同じ線上を季節に合わせて組み替えていくような
ニュアンスでコーディネートを考えてみました。
今の時期は一年で最も暑い時期ですが、夏のスタイルの延長線上に秋の服装を置き、
季節の流れに合わせて着重ねていくイメージを考えていく際の参考になればと思います。
[ Jacket ]
ANDREA YA'AQOV PARACHUTE BOMBER 2WAY JACKET
Price / ¥78,840 - (in tax)
Size / XS (*Fitting-Size:XS)
Color / Black
Material / Linen
[ Tops ]
nude:masahiko maruyama BIG SILHOUETTE PULLOVER / MULTI-INLAY
Price / ¥31,320 - (in tax)
Fitting-Size / 2 (Free)
Color / Black
Material / Multi Inlay
[ T-Shirt ]
ANDREA YA'AQOV FRENCH SLEEVE CUT & SEWN
Price / ¥26,460 - (in tax)
Size / XS , S (Fitting-Size XS)
Color / Khaki Green
Material / Italy Jersey
[ Pants ]
AVIALAE OFF-TECH SARROUEL SHORT PANTS
Price / ¥51,840 - (in tax)
Size / 1 (*Fitting-Size:1)
Color / Black
Material / Japanese #JUDO Fabric
[ Shoes ]
EVARIST BERTRAN EB7 One Piece Back Zip Boots
Price / ¥108,108 - (in tax)
Size / 42,43
Color / Black
Material / Vege-Tanned Horse Full Grain
[ Bag ]
incarnation CALF LEATHER 2WAY BACKPACK
Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)
Size / Free
Color / Black
Material / Calf Leather
この組み合わせはブルゾンを使い、秋口を意識しています。
軽く羽織れる感覚としてゆるやかなサイズ感のミリタリージャケットを、
夏のオーバーサイズスタイルにミックスしています。
よくブログでも"ストリートファッション"というキーワードを出しますが、
これは昔はやったヒップホップ系のファッションやそれのリバイバルで流行っているモノではなく、
"街着、普段着の感覚"という意味合いを考えながら出しています。
生地の動きが強いオーバーサイズのウェアであったり、
雰囲気が強いアルチザンレザーの作品はカジュアルに着ることを
難しく感じますが、一つずつに癖の強さが出るモノをサラッと着るポイントとして
"重ね着"の提案を考えさせていただいています。
"革ジャンに袖を通してバシッと決めるか、"
というところにバッグを用いたり、
小物の使いどころを考えるのもまた楽しく感じます。
今のような気候だからこそショートレングスのボトムスに対して
ブーツを合わせやスタイルなども秋口以降も活躍するのではないでしょうか。
incarnationのレザーリュックやAndrea Ya'aqovのブルゾンはともにストックが一点となりました。
下記からはそれぞれアイテムに対しての詳細を記載致します。
全体のイメージだけでなくディティールからも細かな拘りをお楽しみ頂ければと思います。
[ Jacket ]
ANDREA YA'AQOV PARACHUTE BOMBER 2WAY JACKET
Price / ¥78,840 - (in tax)
Size / XS (*Fitting-Size:XS)
Color / Black
Material / Linen
174cm / 58kg 着用サイズ XS
アンドレアヤコブの作品の多くは表記よりも実寸地がすこしゆるやかで
袖を通した印象もリラックス感に満ちたモノとなります。
XSで凡そLOOMで扱うS-Lまでの体格がカバー出来る為、
フリーサイズのような扱いでセレクトしました。
幅を持たせたMA-1ベースのフライトジャケットですが、
裾リブのテンションを強めに設定している為、
どれだけゆとりがあろうが、部分的にフィット感を高めて
自分の身体のラインやバランスを崩さずにフィッティング出来るようになっています。
"ブカブカの大きなサイズ"と"オーバーサイズの着こなし"は同じようで大きく違ってきます。
後者の方に長けたスタイリッシュな余りの出し方について考えられたジャケットとなります。
スタイリングの季節を考えた上で取り外し式の袖を着脱、
秋口という絶妙なタイミングには丁度良い着用感になります。
各部位に取り付けられたベルトのディティールは単なる飾りではなく、
絞り調節でフィット感を変えたり、服の着方に変化をつけるアジャスターの役割を担います。
ざらっとした清涼感の強いリネン素材を使用。
オーバーサイズで尚且つ、少し癖のあるディティールですが
重たさをあまり感じないのは素材の影響が大きい故です。
今回はTシャツの上からプルオーバー、
その上からアウターとして重ねていますが、
リネン素材がオーバーサイズのふわっとしたラインに良く合います。
ベルトが複数本、垂れ下がる様子や
ボンバージャケット特有のボリュームの効いたラインなど、
男らしさを強調するミリタリーアウター特有の力強さがありますが、
シャツのような軽やかさで格段に羽織りやすく仕上げています。
黒を主体にした中に挿し色の発色がアクセントとなります。
レイヤードスタイルの醍醐味ともいえる服と服の相乗効果ではないでしょうか。
インナーのカーキに対してプルオーバーはブルーが混じったような柄になります。
インナーに関してはVol.2にて細かく触れていきたいと思います。
袖を切り離したことで腕周りのアクセサリーが際立ちます。
8月をめどにこのようなボリュームのあるブレスレットが出揃います。
洋服をレイヤードしていく感覚で腕周りへの付け加えが可能に。
シンプルなバックスタイルですがベルトを絞ることで丈感を少し上げたりと
変化を自在に楽しむことが出来ます。
決まった形をそのまま着るものとは違い、時には一ひねりが重要となる
マルチタイプのミリタリージャケットはファッションの面白い部分が凝縮されているともいえます。
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[ Bag ]
incarnation CALF LEATHER 2WAY BACKPACK
Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)
Size / Free
Color / Black
Material / Calf Leather
これまでに改良を重ねてアップデートされてきたレザーバックパックの最新型になります。
とはいえ携帯電話のように古い型を廃らせるのではなく、
各シーズンのコンセプトが反映されてそれぞれの魅力が活かされています。
サイズ的には従来よりも軽やかに背負えるように一回り程すっきりとしましたが、
革の用尺を多めに取り、立体的でピラミッドのような形状を基にしています。
パーツを後付けするのではなく、多めに取った革字体を折伏せてフラップとしたデザイン。
バックパックのようであり、メッセンジャーバッグのようでもある2WAYデザイン。
背負い方を変えるだけでそれぞれのスタイルをそのまま楽しめるイージーな面も魅力となります。
メッセンジャーバッグのアクティブな要素が感じられるデザインですが、
素材や加工などはincarnationがこれまでに培ってきたレザークラフトの要素が色濃く見られます。
今でこそincarnationでは当たり前となっているもっちりとした吸いつくようなカーフレザーですが、
最初はゴワゴワとして硬いフルタンニン鞣しの革であり、それを多くの工程を経て最初から柔らかく、
それも何年も使い込んだビンテージレザーのような風合いを生々しく表現しているという背景があります。
特に最後の仕上げの工程はどれだけブランドが大きくなってもデザイナー自身で行う為、
デザイナーである小川氏の職人としての一面を作品から感じ取ることが出来ます。
個人的な考えでもありますが、
バッグは荷物を入れて持ち運ぶ便利なモノであると同時に、
"雰囲気を着る"ファッションに欠かせない要素であるとも思っています。
荷物が特に多い分けでもないのにバッグを手に取る人の気持ちは
むちゃくちゃ分かりますし、それが間違っているとは思えません。
特に背面かたスタイリングの顔となるバックパックは使い勝手だけでなく、
背負った時の雰囲気がどのように感じるかをチェックして頂きたいと思います。
また革が好きな人にはもっとバッグを通して革の魅力に触れて頂きたく思います。
ゆるやかなサイジングでリラックス感を持たせつつも芯のある強さを感じることが出来るような
スタイリングが理想だと思っています。
軽く羽織れるアウターの上からアルチザンレザーのバッグを重ね合わせるイメージです。
個人的な見解にはなりますが、バッグは単なる荷物を入れて運ぶ便利なモノではなく、
"雰囲気の良さを着る"ファッションとしての重大なツールだと考えています。
バッグも含めて雰囲気を重ねていくような感覚でしょうか。
単発で決まるスタイリングとはまた違ったベクトルでの楽しみがあると思います。
是非、ご検討下さいませ。
本日、夜間帯にはVol.2として中にきたトップスのレイヤードや
ボトムスに関するトピックを纏めたいと思います。
合わせてご覧頂けますと嬉しいです。
それでは後ほど。
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視覚的な感覚で作品の魅力をお伝えできればと思い、
はじめた写真だけのブログです。
本編とはまた別のペースで各作品一つにクローズアップして掲載していますので
合わせてこちらもご覧くださいませ。
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