Quantcast
Channel: LOOM OSAKA
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3953

incarnation exclusive RE:CORDOVAN DERBY VB#100

$
0
0



LOOM OSAKA exclusiveとして、また新たな方向性を提示出来た印象が強いincarnationのダービー・シューズ。
レディースではトレンドとしていち早く採り入れているブランドも多く見受けられますが、
メンズでは未だ未だこれから可能性として未知数では有りますが、ある意味スニーカーに取って代わる様な、
そんな期待値の高いアイテムに製作して頂けたのでは?と我々は自負しております。
実際に店頭の顧客様初め、日頃よく通販をご利用頂いている顧客さまからも非常に反応が良く、
ストックが残り僅かとなってしまっていますが、是非ピックアップしてご紹介をさせて下さい。


[ Shoes ]

incarnation exclusive REVERSE CORDOVAN DERBY #2 / VB#100

Price / ¥Open Price ( 販売価格はお問合せ下さい )

Size / 42, 43 

Color / Vintage Black

Material / Reverse Horse Butt Leather



素材として用いたのは、前回の納品のレザー・ソール仕様と同じく、リバースのホースバット・レザー。
希少なコードバン層を多分に含んでいますので、敢えて名称とさせて頂いています。



前回のものとは色味や表情が異なり、今回はビブラムソールの色味との兼ね合いも考慮して、
通常よりもワントーン濃いブラックになる様に、手染めの工程を一つ、加えて頂いています。
単にベタ塗りの真っ黒では無く、"Vintage Black"の名の通り、下地の革の焼け感や染料を塗り重ねる事で、
陰影感が複雑に絡み合う様に表現された、色濃く染まった深い味わいを持つ色味となっています。



それは手染めに由って造り出されるものだけでは無く、素材そのもの、質感の異なる部位に由っても
自然な陰影感が効いた、全体の表情や色味のコントラストとして表現されています。
この辺りの感覚はもう、熟練の靴職人の方だけが分かる製作工程や調整なのかも知れませんが、
仕上がった靴の表情を見て、何とも云えない美しさを実感して頂ける筈です。
勿論、履き込む事で色味艶味が更に増して、より黒に近付く過程も経年変化として、愉しんで頂けます。



"コードバン、コードバン層"とよく耳にするものの、実際にそれがどんな物か未だ分かり辛い方もいらっしゃるかと思います。
正直、私も実物を目にして、手に取って触って、色々と比較して初めて理解した所が有りますので、分かり易く説明しますと、
喩えるなら、大間のクロマグロの大トロの様なもので、
元々採取量が非常に少ない希少な馬種の、更に希少な臀部の深層部にある繊維質が濃密で柔軟性を持った一部の部位を指します。
その特徴ある性質から、皮革衣料や靴製品に採用すると、グイグイと身体の可動に沿って大振りの美しいドレープ皺が生成される。

と云う特徴を持った、非常に重宝される革種とされます。その為、他の皮革製品と比べて高額になる事が多いのもご納得頂けるかと思います。



※毛羽をそのまま活かした部分と、手染めワックスで塗潰した部分、コードバン層が露出した部分と、
それぞれの異なる質感が入り交ざった独特の斑感、陰影感が、立体感溢れる表情へと際立たせます。

 



近年、年々とその採取量が減って来ているのも事実で、

一部コードバン層を含む、"ホースバット(英)/クラッタ(伊)" と呼ばれる、馬の腰下から臀部に掛けての部位を指す革種が主流となっているのが現状です。



そんな中で、ホースバットの中でもどれだけ希少なコードバン層を多く含むか。に注目されているのも事実です。
実際にincarnation、特にLOOM OSAKA exclusiveとして製作して頂いたホースバット・レザーの製品はかなり、"アタリ"と云える物が多いです。



今回のダービー・シューズは、リバース・ホースバット・レザー、

つまりは革のスウェード面の毛羽を短く削ぎ落し、極限まで漉く事でコードバン層を露出させた部位を含む物になります。
革の下地生成段階で植物性由来の天然オイルを潤沢に染み込ませ、全体的にしなやかで滑らかな感触になる様にしています。

これに由って、後で手染めを行う際にも、素直に色入れが浸透し易くなる性質をも持たせています。

コードバン層と、その周辺の部位の異なる質感のコントラストも巧く表現された表情となっています。



靴の木型は先シーズンより採用された新型をベースに製作して頂きました。
元々、昨今のincarnationの靴はロング・ノーズと呼ばれる、甲から爪先に掛けて長尺に設定された形ですが、
今回のダービー・シューズは、外羽根とレース・アップの位置を更に足首革へと寄せる様な配置ですので、
より靴全体をシャープにタイトに見せる様にデザインされています。



後述でも記載しますが、一般的なビブラムのタンク・ソールだと少し野暮ったく、不必要なボリュームが出てしまっている物を見掛けますが、
incarnationのビブラム・ソールはそれ等とは正反対に、シャープでソリッドなフォルムを造り出してくれます。
その上で、アッパー部分をシャープにタイトに見える造りにしていますので、レザー・ソール仕様のダービー・シューズと何ら変わらない見栄えです。


 

懇切丁寧に一足一足、手攣り込みの作業でアッパーとソール部分をグッドイヤー・ウェルテッド製法で、
細かな角度や勾配、形状を微調整しながら、更に特徴的な爪先の反り上り具合を調整しながら、製作されています。
機械攣り込みでは決して表現出来ない、独特の立体感溢れるシルエットに形成されています。
土踏まずからアッパーに掛けての曲線やヒール部分の湾曲したカーブの美しさも、全て手作業に由る賜物です。






そして、今回のexclusiveの大きなキー・パーツであるビブラム・ソールなのですが、Vibram社の#100という定番のタンク・ソールを採用しています。

実は、incarnationの靴を製作しているイタリアのシュー・ファクトリーは、元々マウンテン・シューズやコンバット・ブーツ等のビブラム・ソールを取付けた靴をメインにしています。
その為、こうした類の靴は得意中の得意、十八番として非常に丁寧で精巧に、高い技術力を擁して製作に当られています。



コバ周辺を注視して頂くと、適度なボリューム感を出しつつも、アッパーとの距離を出来るだけ短く設定して、
ダービー・シューズとしてのクラシカルな雰囲気を残しつつ、新たにカジュアルな様相に成形されています。
※この短距離で極太のステッチを食み出さずに入れるのは至難の業です。



ビブラム・ソール、タンク・ソールの特徴として挙げられるのは、やはりそのグリップ力の高さでは無いでしょうか。
足を地に踏込んで蹴り上げる際に、その反動の感触が非常に軽快で、しっかりと歩を進める感覚が実感出来ます。
これは、ソール裏面を見て頂くとよく分かるのですが、タコ糸の様な太い白ステッチで"出し縫い"と呼ばれる、
ゴムソール部分とレザーソール部分を強固に、専用のミシンで縫合せられている為です。
より一層、靴全体が一体感を持って縫製、生成されている感覚になります。
この辺りは、是非機会有ればご来店頂き、ご試着の上で、実感して頂きたい部分です。



今後、LOOM OSAKAの提案するスタイルの大きなキー・アイテムであるビブラムソールを擁したincarnationのダービー・シューズ。
これまでのスタイルは勿論、その新たな、"私達なりのカジュアル" (モードに対するカジュアルでは無く)に間違いなく組込んで頂けるかと思います。


 

是非、ご検討下さいませ。

 

それでは、本日はこの辺りで失礼致します。

 

LOOM OSAKA
OPEN : 12:00 / CLOSE : 21:00

大阪市西区北堀江1-14-21 大和ビル 1F

TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com
HP : http://loom-osaka.com/
LOOM owner's instagram : https://www.instagram.com/loom.osaka/


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3953


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>