今週末はAleksandr Manamisとincarnationの新着リストを公開致します。
幅広くセレクトした中でも特にLOOMらしいイメージ性のあるブランドだと思っています。
意外性も含めて楽しめるのがファッションだと思いますが、軸になる部分のイメージや世界観は
年齢を重ねても変わらい部分のあるのでは、と考えています。
10年付き合いのあるブランドもあればまだ数シーズンだけの付き合いのブランドもあり、
それぞれ毎時期に作品に対して感じるテンションは変わってきますが、
根本的に手づくりのクラフト感があり、デザインやシルエットが際立つ服が好きです。
▶ TOPICS
incarnation ( http://loom-osaka.com/shopbrand/dc1/ )
Aleksandr Manamis ( http://loom-osaka.com/shopbrand/aleksandrmanamis/ )
incarnation × LOOM OSAKA.
incarnationはこの10年間で国内外どちらにおいても
レザーブランドとしての確固たる立ち位置を確立したように感じます。
伝統や先人のノウハウを自分で実践しながら進化させたプロセスと
展示品でなく衣料品としてのレザーウェアを展開する作り手としての
バランスの良さが作品の完成度としてあらわになります。
そのコレクションの中に対してお店の提案をかみ砕いたモノを
LOOM exclusiveとしてリリースしています。
今の時期から確実に着るレザーウェアと言えばシャツ一択だと思います。
過去にカーフレザーを用いた3部作としてリリースした型が一番格好良いと思い、
今回もそれをベースにしつつ、少し仕様に修正を加えて新たな作品を製作して頂きました。
ブランドのラインナップ中でも珍しいカンガルーレザーを使用。
レギュラーフィットに近いシルエットは合わせる服装の振り幅も広いので
多様なファッション性が広がる中、"レザー"という枠では強く存在感を示す作品に仕上がっています。
[ Leather]
incarnation exclusive KANGAROO LEATHER FRY FRONT BTN SHIRT
Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)
Size / XS, S (*Fitting : XS)
Color / Black
Material / Leather (Kangaroo)
素材そのものの軽やかさとシャツ特有の羽織りやすさは
レザーという素材の魅力を今の時期にもっとも身近に感じさせてくれます。
168cm / 50kg 着用サイズ XS
細身ですが、カンガルーの馴染みとロックステッチの馴染みの相乗効果で
着用を重ねるたびにどんどん着やすさが増していきます。
自分よりも体格が大きな方だとSで丁度良いくらいでしょうか。
骨格や筋肉の流れに馴染む特徴的な裁断パターンを用いています。
ステッチはブラックのオーバーロックステッチを採用しているので
ギラギラに目立つこともなければ埋没することもなく、
自然な陰影の中、さりげなく主張が残るようなバランスを意識しています。
カンガルーは薄く漉いても強度が高い素材ですので汎用性が高いのですが、
素材そのものが流通が少なく単価は高めの場合が多いです。
カーフやホースにはないコシの強さがあって皺の形成なども特徴的です。
野性的な荒々しさとスムースレザーの上品さを共有した質感。
デザインの大きな変更点として襟の尖りをなくしました。
少し小ぶりのレギュラーカラーで立てると横に広がるのではなく、
ピント垂直に立ち上がるような設計です。
結果として襟を立てたり、寝かせたり、
ボタンの留め位置なんかの自由度もより高く仕上がったのではないでしょうか。
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細身のデニムは使い勝手が良くプラスαのオリジナリティを加えることで
普段のスタイリングの主力として重宝出来るボトムになります。
ライフスタイルの一部となることでデニムの"アジ"と呼ばれる
美しい変化が楽しめるようになります。
デニムはなんでも感でも"美しいエイジング"を売りにしていますが、
一方で"アジが出るほど穿くのか??"といった疑問が生まれます。
前述のレザーと同様、実生活にしっかりと持ち込める"リアル"の部分を
きちんとクリアした上で提案させて頂いているデニムパンツです。
[ Pants ]
incarnation LONG DARTS SKINNY 12oz DENIM TROUSERS / ONE WASHED SELVEDGE
Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)
Size / XS, S (*Fitting : XS)
Color / Indigo
Material / 12oz Selvedge Denim (One Washed)
スキニーとありますが、多少のゆとりを持たせているので皺が入りやすく、
そこから出るアタリや色落ちが結果的にデニムの表情を強化していきます。
12ozのセルビッジデニムは最初こそ少し硬さを感じますが、
非常識なヘビーオンスと違い(これはこれで嫌いではないです笑)、
自然な馴染みと綿本来の柔らかさを感じることが出来ます。
ステッチはゴールドとレモンイエローをコンビで使っています。
ビンテージに良く見る仕様ですが、裁断パターンの独自性が
そういった古着やアメカジのデニムのイメージを払拭しています。
フルレングスですが、丈感は今っぽくすっきりと仕上げているので
軽くロールアップして短靴なんかを合わせるのも良いと思います。
174cm / 62kg 着用サイズ XS
強めにウォッシュを掛けて仕上げています。
ガサっとした皺感は洗いによる風合いですので
半日ほど穿いていると柔らかさが戻ります。
ダーツを使った直線的な構築がトラウザー的な上品さを感じさせます。
カジュアルですが、単なるジーパンとは別物のインディゴブルーのボトムスに仕上がっています。
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Aleksandr Manamis SS20
入荷の後、すぐにパリに出張があったのでアップに少し時間が掛かりました。
ストック欠けが出ていますが、本日店頭にある分、すべてをオンラインストアに掲載致します。
アトリエを構え、そこでデザイナー自らが裁断、縫製、仕上げを行います。
纏めて何着も供給することの難しいハンドメイドの作品は
毎シーズン、わずかな量を供給して終了してしまいますが、
このブランドならではの味わい、雰囲気は他の何とも代えが利くものではないので
高い注目度を集めるブランドへと成長しています。
ジャケットとトラウザーは毎シーズン、確実に外さずにピックアップします。
季節感も踏まえつつ、確実に格好良いと感じる作品ですので
本音を言えばもっとたくさん並べてみたい気持ちもあります。
ですが、一人の人間が一生懸命作り上げたモノを売る気持ちで
一着ずつの価値感は大切にしたいので毎回、少数精鋭のラインナップで
届きそうで届かない、でもたまに届くような(笑)絶妙なセレクトを組んでいます。
一着、所有して頂くと感じて頂ける高揚感は
このブランドの服を着る時に感じる何にも代えがたい気持ちだと思います。
[ Long Jacket ]
Aleksandr Manamis Balloon Long Jacket / Brown Stripe
Price / ¥181,500 - (tax in)
Size / Ⅱ(*Fitting;Ⅱ)
Color / Brown Stripe
Material / Woven (Cotton)
広がりとシェイプ、ドレーピングや皺感、
生地の多様な動きをシルエットの中に落とし込んだロングジャケット。
素材感は比較的に軽めですし、着心地も軽やかですが、
どう考えても真夏に着れるモノではありません。
日本の気候下では春秋に該当する羽織りモノです。
長い目で見ると夏以外は着ることが出来ます。
そう考えればこの格好良さは間違いないやろ(笑)、
と自分の買い物ではありませんが春と秋の実用を視野に入れて買い付けました。
ビタートーンのダークブラウンはトーンと発色を抑えつつ、
真っ黒にはない大人びた雰囲気を醸し出します。
シェイプになぞりストライプの生地を裁断しています。
ウエストを自然にくびれさせ、裾までは広がりを持たせたAライン。
キレの良いシルエットですが、裾を少し絞るような形で
ふんわりとしたバルーン状のラインを作っています。
キレの鋭いモード感があるかと思えばふんわりと優しい風合いも併せ持つ二面性が魅力。
こういったデザインを活かすのに敢えて真っ黒を外してビターブラウンのストライプを採用する
あたりにも作り手のセンスを感じることが出来ます。
装飾などはなくシンプルなデザインなのですが、
線の引き方とそれに対する素材の合わせ方なんかは本当に
"らしいな"という印象を感じました。
一点ずつ表情に個性がある角のボタン。
こういったディティールは眺めているだけでも飽きません。
裏地は今季のテーマとなっている洋ナシのプリント柄。
ビンテージのような趣のある生地で同素材のシャツも展開しています。
裏地だけでシャツが作れそうな分量になります。
チラッと見えるとまた小粋に感じます。
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ジャケットとセットアップに出来るトラウザー。
サスペンダー付属のワイドパンツになります。
174cm / 62kg 着用サイズ Ⅰ
[ Pants ]
Aleksandr Manamis Wide Cropped Pant wt. Suspender / Brown Stripe
Price / ¥119,900 - (tax in)
Size / Ⅰ, Ⅱ (*Fitting : Ⅰ)
Color / Brown Stripe
Material / Woven (Cotton)
ワイドパンツの良し悪しを判別する上で自分たちが基準にしているのが裾の収まりです。
どの角度から見ても膝下の線がもたつかずスッと落ちて
足元のシューズの存在感を引き立たせてくれます。
ただ太ければ良いというわけではない、
ワイドなりの美的感覚があるのでそのポイントを抑えたパンツは
流行などに関係なく長く愛せるモノとしてセレクトしています。
サスペンダーはビンテージさながらの雰囲気の良いモノを使用。
こういった細部のパーツのつくり込みの細やかさも作り手の"らしさ"を感じることが出来ます。
本格的に使うことはあまりないですが、
シンプルな服装で腰からぶら下げているだけでも
アクセサリーとして有効なパーツではないでしょうか。
着脱は可能です。
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先程のジャケットの着用時にインナーに着用したシャツになります。
シャツ自体の仕立ては軽やかですが、ジャケットと比べてもそう変わらない手数で
縫い込まれた作品はそれ単体でもオーラのある佇まい。
[ Shirt ]
Aleksandr Manamis Pear Light Biased Shirt
Price / ¥92,400 - (tax in)
Size / Ⅱ
Color / Pear Print
Material / Broad (Cotton)
柄の存在感ばかりに目がいきますが、
柄に対してわずかにデザインの主張が入り、
全体に絶妙なバランスをもたらします。
抜けて見えますが、抜け過ぎていない。
この感覚は口で説明しにくいですが、本当にマナミスらしいです。
やや傾きを持たせたバイアスフロント、襟元はアシンメトリーとなります。
褪せた色合いや生地そのもののふっくらとした優しいタッチ感、
そういった直接デザインに関係しない部分から発する空気が
洋服を着た時の雰囲気の差に繋がります。
存在感のある柄を誰が着てもすんなりと纏まってしまうベーシック感のある一枚にする秘訣、
それがシルエットの良さだと思います。
このシャツは派手に見えてけっこう、誰でも着ることが出来ます。
そして"意外といいやん"というお声も頂いています。
自分自身、無難に纏まるのが嫌で主張のある服を良く着るのですが、
このシャツは意外と癖の強いパンツで合わせる方が雰囲気好みです。
袖のバランスも良く、程良くタイトに仕上がっています。
背面のダーツの取り方なんかはアルチザンっぽさが出ており、
シンプルなのに見所の多い作品となっています。
※LAST ONE
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スタッフのインスタアカウントで未公開商品を小出しにするチラ見せコーナーがあるのですが
そこでかなり多くのお問合せを頂いたのがこちらのボトムスです。
先日のパリでのシューティングでも着用したモデルです。
[ Pants ]
Aleksandr Manamis A-Shapetie Bow Pant wt. Suspender / Flower Jacquard
Price / ¥124,300 - (tax in)
Size / Ⅰ(*OS/*Fitting;Ⅰ)
Color / Black
Material / Jacquard (Cotton)
一言にすれば本当にカタチの綺麗なサルエルパンツです。
サルエルでここまで綺麗に作れるもんだな、と感銘を受けました。
じゃあ何が良いの?と聞かれるとまた凄く抽象的になるのですが
服を構成する線の一本ずつに無駄がないのでゆったりとしていながらも
"余分"というものがなく立ち姿がそのまま綺麗に纏まってくれます。
174cm / 62kg 着用サイズ Ⅰ
ウエストはゴムで留まるので幅広くカバー出来ます。
着用感がイージーという点も高評価です。
アンクル丈の絶妙なレングスは短靴とブーツ、
つまり春夏と秋冬、シーズンを問わずに万能に穿きまわすことが可能です。
黒の中に黒で浮かび上がるゴブラン調のジャカード。
洒落た抜け感を備えたブラックトラウザーとしての側面も有します。
特徴的なサスペンダーパーツのアイデアも面白く、
スタイリングの主役に抜擢出来得る完成度の高い一本になっています。
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サルエルも最初は新しいモノとして取り入れていましたが、
シーズンが過ぎて今はどちらかといえば古いモノとすら認識されつつあります。
好きなモノは変わらずに好きでいたい反面、
ファッションに変化はなくてはならないものでもあります。
変化は必須ですが、古い、新しいは飲み込み方の差でもあると思います。
LOOMでのスタイルではこの手の股底の深いパンツも幅広いバリエーションの一つ、
良いモノ、今の流れに組んで格好良いモノ、ジャンルは問いませんが、
心に響くものは積極的にピックアップしていきたいと思います。
ロング丈ばかりでなく、レギュラーやショート丈といったトップスで合わせるのも良いと思います。
https://ameblo.jp/ksclothingminami/entry-12581145001.html
(Archive / 詳細はこちらの記事をご覧くださいませ。)
こうやって合わせることでライダースのイメージの強いバックラッシュのレザーの
見え方にもまた違った印象が生まれてきます。
季節の変わり目、ファッションがまた楽しくなってくる時期ですので
今週末、お時間が御座いましたら是非、じっくりとご覧頂きたいと思います。
▶ STOCK LIST
Aleksandr manamis ( http://loom-osaka.com/shopbrand/aleksandrmanamis/ )
incarnation ( http://loom-osaka.com/shopbrand/dc1/ )
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(イベントのお知らせ)
▶Portaille×SPEED SPECTER Presented by LOOM Kobe Atelier
日程 / 3月29日(日)
場所 / LOOM KOBE ATELIER
(住所)
兵庫県神戸市中央区野崎通2-5-19
グランドハイツコーワ王子公園 1F
(連絡先)
TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com
神戸店での久しぶりのイベントです。
今回はポルタユのバッグなど小物類の受注会に加えて
前回の続編としてSPEED SPECTERの2nd Stageを同時開催致します。
当日はポルタユデザイナー大渕氏、クリエイター高蝶氏をお迎え致します。
隠れ家のような場所なので正直行くのに手間が掛かりますが、
普段味わえない空気、世界観でお楽しみ頂ければと思います。
皆様のご来場をお待ちしております。
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是非、ご検討下さいませ。
それでは本日はこの辺りで失礼致します。
LOOM OSAKA
OPEN : 12:00 / CLOSE : 21:00
大阪市西区北堀江1-14-21 大和ビル 1F
TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com
HP : http://loom-osaka.com/
LOOM KOBE ATELIER
兵庫県神戸市中央区野崎通2-5-19
グランドハイツコーワ王子公園 1F
※アポイント営業 / ご来店前にアポイントをお取りくださいませ。
※11月2日、3日は13:00-19:00のスケジュールで営業致します。
(連絡先)
TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com