春らしい気候で過ごしやすい日も多くなりました。
四季の中でもそう長くはない期間ではありますが、
お気に入りの服を着て外出する頻度も高く、
春先や秋口のファッションには特に気合が入る、
という方も多いのではないでしょうか。
よくブログに書いていることですが、
春先はアウターをかなり厳選してセレクトしました。
良いと思っても着る機会が少ないならば、
着まわしの利くシャツのバリエーションに回した方が良いのでは？
そういった考えもあり、ラインナップを考えております。
今回は羽織りモノも何型かピックアップ致しますが、
このように厳選に厳選を重ねたアウターは
秋冬シーズンにはない春夏コレクションならではの魅力があります。
「これは絶対に欲しい！」
買い付けの際にも思い入れが特に強かった羽織りモノ、
春夏の主軸にしたいシャツ、スタイリングの要となるパンツ。
3月末を境に、季節感やスタイリングの趣向の変動していく
きっかけとなるのではないでしょうか。
素材が良いとか、カタチが格好良いなどというのは
大前提にありますが、春夏時期の羽織りモノに対する
必須条件として挙げているのが"着やすさ"です。
少し厳しい見方ですが、ちょっとでも不快感があれば
買い付けしていません。
日本でも有数の生地の産地、その周囲を活動拠点とする
YUTA MATSUOKAの新作アウター。
[ Jacket ]
YUTA MATSUOKA work shirt jacket / brushed linen canvas
Price / ￥63,800 - (in tax)
Size / 2 (*Wearing;2)
Color / Brown
Material / Linen
コシの強いリネンを使用したシャツコート/ジャケット。
ユーロビンテージのワークウェアにあるような
粗野な雰囲気をベースにしたアウターのルックスに
清涼感のある素材で蒸し暑い時期にも着やすい着用感に。
YUTA MATSUOKAがコレクションを通して表現するのは
"黒のない世界観"です。
ほとんどの作品において"BLACK"表記のモノがありません。
絶妙なトーンによる温度感、テクスチャー、
素材が多くを語るようなモノづくりになります。
通常はあまり茶系を好んで買い付けることはありませんが、
赤み、黄色みを抑えた渋いトーンブラウンに惹かれてセレクトしました。
見た目はアウター、着心地がシャツの軽快な仕上がり。
ある程度ボリューム感を持たせたシルエットに
二層構造で実用性とインパクトを両立した
フラップポケットの存在感が作品の存在感を強調します。
ヒップに掛かるミドルレングスはボトムスとトップスを
相乗効果で良く見せるバランスの良い長さと言えます。
アウターと同素材でセットアップ着用も可能なボトムス。
パンツの説明でたまに使う言葉で"黄金比"というのがありますが、
こちらもそれに該当する作品です。
[ Pants ]
YUTA MATSUOKA easy darts pants / brushed linen canvas
Price / ￥34,100 - (in tax)
Size / 2 (*Wearing;2)
Color / Brown
Material / Linen
ボリュームを持たせたワイド感、
膝から下にかけてのテーパードの具合、
加えて足元の絶妙な"間"が黄金比を生み出しています。
168cm / 50kg 着用サイズ 2
ウエストは自由伸縮するイージーパンツの仕様+ベルトループ、
トラウザーの品のあるフォルムと
カジュアルで脱力したリラックス性を共有しています。
アウターでも用いたリネンキャンバスは
日本の浜松市の生機工房で生み出されたモノになります。
キャンバスとは言え、ガチガチ感はなく、
揉み洗いやブラッシュ加工を繰り返して柔らかく、
肌馴染みの良い質感に仕上げています。
8分丈程度のレングスです。
自分の体型では腰に落とすとフルレン履きも出来ます。
--
パンツのシルエットが良すぎたので
同型を用いてもう一つ、気に入った素材に乗せ換えて
別バージョンを制作して頂きました。
[ Pants ]
YUTA MATSUOKA exclusive easy darts pants / high-density linen jp paper
Price / ￥38,500 - (in tax)
Size / 2 (*Wearing;2)
Color / Bincho ink black
Material / Linen , JP-Paper
タテ糸をリネン、ヨコ糸に和紙繊維を使用した
日本産ならではのファブリックです。
173cm / 62kg 着用サイズ 2
しっかりと構築性があり、履き応えのある素材感である反面、
和紙の清涼感、吸湿性などもあって快適な着用感を実現しています。
色合いに一目惚れして選んだ素材になります。
浜松で織った素材を裁断、縫製した後に、
岡山の染色工場にて"備長炭による墨染め"で製品染め。
大量生産ではなく、小さな釜で一本ずつ染め上げています。
濃い部分、淡い部分、コントラストが鮮明に映りますが、
じっくりと見るとその中間の色斑、グラデーションがとても緻密で
荒々しさと美しさの両面を持っています。
スタイリングの面でも着回しすいグレー～ブラックカラー。
デニムと同じような感覚でラフに幅広な着回しをお楽しみ頂けます。
--
アルチザンの表現と緻密なテーラーリング、
forme d'expressionの基盤はモードにあるモノと思いますが、
今シーズンは素材感、色合いでカジュアルな要素をふんだんに取り入れ、
表現を幅広く、楽しませてくれる内容となっています。
デニムをはじめとする"ブルー"をテーマカラーに、
他にはない独自のセンスで作られた洋服は
いつものようにシンプルでシルエットの綺麗な仕上がり。
ブラックを基調にしてきた我々にとって、
如何にして色みのあるモノを取り入れていくのか、
一つの示準を打ち出すような作品をピックアップしました。
ストレッチデニムを使用した21AWとは打って変わって
コットン100%のオーガニックな綿の風合いを打ち出したブルーデニム。
カジュアルな素材ですが、シルエットはモードに表現することで
デニムの印象を大きく変え得る仕上がりとなっています。
[ Jacket ]
forme d'expression The Work Jacket
Price / ￥119,900 - (in tax)
Size / S (*Wearing;S)
Color / Denim
Material / Cotton
カバーオールタイプのデニムジャケット。
濃紺と白糸のヨーロピアンデニムを用いることで、
クラシックなソースに少し大人のカジュアル感を与えた、
デニムワークジャケットになっています。
春先にサラッと羽織ることが出来る着まわしの良さや、
中に挿すトップスを選ばない汎用性の高さは、
レギュラーフィットのデニムジャケットならでは。
着用を重ねる度に現れるデニムの経年変化ですが、
徐々に、着皺、擦れやアタリ等が生成されて行く様は
やはり、デニムを着用する上での一番の醍醐味かと思います。
製品縫製の後に洗い加工を施しているので、
最初から少し小慣れた雰囲気を纏っているのも、
このジャケットの特徴の一つになっています。
インディゴの深い青黒さの中に映えるステッチカラー。
アメカジで定番のゴールド、イエローオレンジの色合いを
外してアンティークフェードの掛かったカラーステッチを採用。
シャツカラーやパッチポケットのディティールは勿論、
全体のバランスやシルエットを引立てるカラーコントラスト。
また、リバーシブル着用も可能に思える程の
緻密で丁寧な縫製の造り込みにも驚かされます。
--
製品染色の"シアン"の斑感が綺麗なロングスリーブシャツ。
蒸し暑い春先や微妙な気温の秋口などに羽織りモノとして
シャツやカットソーの上から合わせるイメージの
オーバーシャツとなります。
[ Shirt ]
forme d'expression Oversized Shirt
Price / ￥92,400 - (*in tax)
Size / S (*Wearing;S)
Color / Cyan
Material / Linen
絵の具の3原色の一つとされる"Cyan"は、
水色に近いやや緑掛かった明るい青ですが、
本来の、古代ギリシャ語が意味する、
"暗い青"のイメージでカラー表記された本作。
オーバーサイズ、リラックスフィットのシャツは
空気感そのものを纏う感覚の羽織り心地で、
生地の落ち感や弛みをダイレクトに表現しています。
ゆったりと肩を落とし、身幅を拡く採った上で、
お尻部分を覆い隠すことが出来る丈感は、
シャツジャケット感覚で羽織ることも出来、
シーズン中、長いスパンで着用して頂けそうです。
ポケット等の装飾のディティールも削いで、
製品染色の斑な色彩をストレートに愉しめる1枚。
自然な粗野味を持ったリネン糸の紡績生地は
本体やパーツ、生地の折り重なり箇所によって
染色の様々な陰影感が、繊細且つ大胆に表れています。
インディゴのデニムシャツや、シャンブレーシャツとも
また違った雰囲気で、季節感を採入れたスタイリングの要に
なってくれるのでは無いでしょうか。
ジャケット代わりにサラッと羽織っておける着用感は
"カッチリとシャツを合わせる"のではなく、
適当にスウェットなんかを合わせるラフなスタイリングに通じます。
その適当な感覚をシャツでやってみる、というのが今春の気分であり、
上品なforme d'expressionの世界観を
自分なりの着崩しで楽しみたいという試みです。
--
こちらは、淡い蒼の色調のタイルパターンが目を引く、
レギュラーフィットのロングスリーブシャツ。
[ Shirt ]
forme d'expression Club Shirt
Price / 80,300 - (*in tax)
Size / 46 (*Wearing;46)
Color / Blue Tiles
Material / Cotton,Polyamyde
今季のFormeのシャツ類は何れもライトウェイトですが、
その中でも一際軽やかで、着まわしやすい作品となっています。
単体でトップスシャツとしては勿論ですが、
春先にはジャケット等の上着の中に挿す、
インナーシャツとしても活躍してくれる
レギュラーフィットのサイズ感になっています。
ランダムな大きさのタイルパターンは、
濃淡差を絶妙に活かした配置や配色になっており、
全体で一つの色彩色調にも見えるようになっています。
また、丸襟や裾周り等に見られる、
曲線を活かしたパターンシルエットが、
柔和で優しい印象や雰囲気に纏めてくれています。
コットンポプリンの生地は薄手ながら、
高密度の屈強さとしなやかさを持合せており、
その着皺さえも、デザインとして表現が可能な位に、
自然で豊かな表情を持っています。
--
formed'expressionのチェックシャツとそれ以外のチェックシャツ、
それくらいはっきりと"違うモノ"と言い切ってセレクトしています。
デザインに合わせて作られてオリジナルであることは勿論ですが、
こういったカジュアルなモノだからこそ、
一級の仕立ての技術が際立つのかもしれません。
[ Shirt ]
forme d'expression Short Sleeve Oversized Shirt
Price / 72,600 - (*in tax)
Size / M (*Wearing;M)
Color / Big Check
Material / Cotton,Elastane
敢えて意表を突くような柄使いで
カジュアルなシャツを仕立てています。
生地の質感、シルエットを構成する線一本ずつの緻密さ、
変な歪み、もたつきのない洗練された雰囲気を
ゆったりとしたチェックシャツのデザインが良い具合に緩和しています。
大きく目を引くブロックチェックのパターンは
単調なようで実に奥深いモノと言えます。
青か黒か分からないくらいに濃い青のブロック、
生成りのオーガニックな質感のブロック、
二色が交差する部分の何とも表現し難いブロック、
それぞれの重なりが軽妙なトーンを作り上げています。
生地表面に立体的な凹凸状のシボ感が出るように、
生地自体に特殊な皺加工を施し、起伏を付けています。
首元、襟元のボタンの開閉で更に印象は変化し、
ザックリと開けて着用すると、
緩やかなシャツアウター感覚で、
サラッとイージーに羽織ることが出来ます。
168cm / 50kg 着用サイズ M
オーバーサイズ設計なので、
元々の身体の可動に対しての制限は無いのですが、
ストレッチ混のコットン生地を採用していることで、
更に柔軟で軽快な羽織り心地を実現させています。
寒色が入ったグレー系と、ブラックの色味が織り成す、
ビッグチェックのパターンが、清涼感や清爽感をプラス。
--
以下よりパンツ編になります。
formed'expressionのパンツはシルエットの良さから
高額でもワードローブ一本欲しいと、好評です。
何型かは既に完売となりましたので
取り急ぎ、ご紹介していきたいと思います。
[ Pants ]
forme d'expression Baggy 5 Pocket Pants
Price / ￥78,100 - (in tax)
Size / 48 (*Wearing;48)
Color / Denim
Material / Cotton
前述のデニムジャケットと同素材となります。
通常、デニムのセットアップは纏まりが良すぎて
やりすぎ感が否めませんが、
テーラーやモードを基調とするformed'expressionの場合、
カジュアルな素材感がセットアップとして自然な纏まりを作ってくれます。
例えるならばジャケット×トラウザーのような
クラシカルな2Pcsのシルエットを
カジュアルな素材やデザインで着るような感覚でしょうか。
Formeのバギーパンツを一言で表すとすれば、
"やり過ぎていない" シルエット。
ボリューム感とテーパード感のそれぞれを
誇張すること無く、丁度良い設定値にして、
緩める部分と絞る部分のメリハリやバランスを巧く採っています。
そして、シルエットの形成で一番の"肝"となるのが、
膝周辺の表裏に、ダーツや切替のステッチを入れて、
ボトムの支点を上方向に引き上げる様にして、
角度を付けることで、シャープさを強調している点。
些細なディティールに見えますが、
これが有ると無いとでは、シルエットに雲泥の差が出ます。
未だFormeのボトムスを着用されたことが無い方には、
是非、実感して頂きたい部分です。
ロールアップの表情が格別に良い作品ですが、
裾を落としてストレートに合わせた趣も良く、
オールラウンドな万能感を秘めたボトムスとなっています。
[ Shoes ]
BORIS BIDJAN SABERI HORSE LEATHER LOW CUT SNEAKER / WASHED & HAND TREATED "BAMBA2.1-SIN"
Price / ￥112,000 - (in tax)
Size / 42
Color / Black
Material / Horse Leather
--
同じく、バギースタイルの5ポケットパンツで、
リネン/コットンのブレンド生地を採用したタイプ。
[ Pants ]
forme d'expression Baggy 5 Pocket Pants
Price / ￥85,800 - (in tax)
Size / 46,48 (*Wearing;46)
Color / Indigo Splash
Material / Linen,Cotton
先程のデニムタイプと、また異なる印象を持つ1本。
より一層に、春夏のシーズン感を纏った雰囲気で
Forme流の清涼感や清爽感を具現化したような作品。
やや薄手で適度なハリコシを持ったブレンド生地を
反物の状態でスプラッシュ状に、特殊ブリーチ加工しています。
タイダイの絞染めとも、また一味違った表情で、
元のインディゴの藍色から、グラデーションの様にして
微細な濃淡差を泡沫状に表現しています。
173cm / 62kg 着用サイズ 46
一見、少し派手に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
実際の着用では、トップスを合わせると、
ウェストから腿周りは露出しない部分も多く、
全身のスタイリングのアクセントになるだけの分量が
外に出てくれるので、丁度良いバランスになります。
パンツのシルエットに関しては、素材感の違いで
先程のデニムのタイプより、少し柔和な雰囲気に。
真夏のシーズンまで着用をし続けられるタイプで、
着皺や擦れやアタリ等の生成や混入も現れ、
リネン/コットン生地ならではの経年変化が期待出来ます。
--
個人的に一押しの一本でもあるこちら。
恐らく物撮りイメージだけだと
あまり良さが伝わらなかったのではないでしょうか（笑
シルエットの良いロークロッチスタイルを
魅力的な素材で仕立てています。
[ Pants ]
forme d'expression Fisherman Pants
Price / ￥63,800 - (in tax)
Size / S,M (*Wearing;S)
Color / Big Check
Material / Cotton,Elastane
Formeのボトムスの中でも、
最もシンプル且つミニマルなデザインシルエット。
春夏に必須のクロップド丈のボトムスはやはり重宝します。
かなり深めに股底を落し込み、膝と裾へ連なる途中で
外から内に1本のダーツと切替を入れることで、
しっかりと綺麗な脚線美になるように
技巧的な立体裁断を入れています。
構築的でしっかりとシルエットを作り込んでいる反面、
服が身体を拘束するような圧迫感は皆無となっています。
ジャージやスウェットのような編みではなく、
布帛ですので伸縮性が高いわけではありませんが、
裁断で身体の動きに沿ったサポート性の高い着用感を実現しています。
イージーウェストにドロップクロッチとなれば、
相応にして自然にカジュアルな雰囲気が出ますが、
そこに更に上品さを与えた様な一本。
目を引く様な大きなブロックチェックのパターンですが、
各色モノトーンの配列のおかげで、
少し落ち着いた印象に抑えてくれています。
チェックのブロックを左右ミリ単位で狂いなくぴたりと合わせた
鉄壁の緻密さは丁寧なアトリエメイドならでは。
ヒップポケットはパネルを斜めにずらしています。
非常に軽やかな、ストレッチコットン生地で、
ドロップクロッチの形状でも、脚の可動域を
しっかりと拡げてくれる、実用性の高い素材。
こういったゆるい雰囲気が魅力のパンツには敢えて
革の短靴を履きたい気分。
色みも含めて、昨日のブログで取り上げた
incarnationの新作ダービーが良い感じです。
※LAST ONE
[ Shoes ]
incarnation HORSE LEATHER DERBY SHOES / PIECE DYED
Price / ￥Open Price (*価格お問合せ)
Size / 42
Color / Dark Brown
Material / Horse Leather
--
是非、ご検討下さいませ。
それでは本日はこの辺りで失礼致します。
▷Store Information.
下記の日程で店舗の改装工事を行います。
2022年3月24日(木)～3月27日(日)
改装期間中の営業につきましてはアポイント制とさせて頂きます。
ご来店をご予定されているお客様はお手数をお掛け致しますが、
事前にご連絡を頂きますよう、お願い申し上げます。
(アポイントの連絡先)
TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com
※オンラインストアの受注、配送業務は通常通りとなります。
--
(SNS)
insutagram ; https://www.instagram.com/loomosaka/
Twitter ; https://twitter.com/LoomStaff
LINE ID ; loom-inquiry
LOOM OSAKA
OPEN : 12:00 / CLOSE : 21:00
大阪市西区北堀江1-14-21 大和ビル 1F
TEL : 06-6534-1630
E-MAIL : info@loom-osaka.com
LOOM KOBE ATELIER
兵庫県神戸市中央区野崎通2-5-19
グランドハイツコーワ王子公園 1F