lienより皮革の段階から拘り抜いたブーツ・コレクションが入荷しました。
本日はレースアップの新色、" Ink (インク) "をご紹介致します。
lien domestic double shoulder 1piece laced boots #Ink ¥96,600
ワンピース(一枚革)での裁断にカッティングを加えたレースアップブーツです。
余計な継ぎ目がなく、革一枚でのダイナミックなエイジングが楽しめる仕様となっています。
ナチュラルな革のドレープに、レースアップならではの存在感のあるフェイスが融合した一足です。
姫路のタンナーにてlienオリジナルの革を開発しています。
2mmダブルショルダーを下地に使用し、タンニンなめしで丁寧に仕上げています。
ダブルショルダー独特のトラと呼ばれるシワ感を生かしたままですが、
下地、なめしの段階でオイルを十分に含ませることでしなやかな柔軟性を持った質感に仕上がっています。
ダブルショルダーといえば硬質で無骨なレザー製品を連想しますが、
特有のトラ目を綺麗に見せつつも、
GUIDIカーフのように吸いつくような質感を持たせたのがlienのオリジナルのダブルショルダーになります。
なめらかな手触りで履けば履くほどショルダーレザー特有の経年変化である
艶味の深まりが見れるようになります。
一方でオイルをたっぷりと浸み込ませている故に、
大きく波打つようなドレープの形成も楽しめます。
lienのブーツといえば、反り上がりの美しいトゥのフォルムに、
グッドイヤー製法を綿密に処理したコバ周りのエッジ感が目立ちます。
シャフトはタイトに設定されているため、
lien得意のサルエルパンツ以外にもタイトフィットのパンツもすんなりと
合わせることが可能です。
モードだけではないカジュアルなテイストにもハマりやすい
ネオ・スタンダードな一足です。
クセのないカジュアルなフォーマットですが、
作り込みに特化したプロダクションからは
ルーツである"アルチザン"要素を十分に感じる事が出来ます。
糸というよりは紐に近いオーバーロックステッチ、
効果的なアクセントとして視覚的にも趣があります。
繋ぎ合わせの面を裏から細い糸で縫製した後に補強も兼ねてテーピング、
その上から頑丈な蝋引のゼロ番糸にて表出しの縫製を入れています。
つまり、このシンプルな縫い目の強度はかなりのモノで
一見、糸でぱっと縫っただけに見えますが、
内部で膨大な手数をようするプロセスになります。
ブーツには自信のある当店ですが、
中でもレースアップブーツのカテゴリーの中では
一番、ブレがなく合わせやすいのではないでしょうか?
様々なスタイル、特にパンツのバリエーションが多彩な
今の時期からは不可欠なアイテムになりそうです。
アップが遅れたため、若干、点数が減っております。
Ink = ブラックよりも少し色味が浅く、斑感があります。
明日はこのブーツを使用したスタイリングで新作を紹介出来ればと思っております。
それでは本日はこの辺りで失礼致します。
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